新分野Frontier

プラント建設や機械設備工事で培った多彩な施工ノウハウを時代にニーズに対応させ、新たな事業を次々と立ち上げています

日本建設工業は、火力事業や原子力事業、そして電気・機械事業を顧客とのパートナーシップを築きながら長年にわたり展開する中で、実に様々な分野でプラント建設や機械設備 工事の実績を積み重ね、多彩な施工ノウハウを蓄積してきました。当社は、そうした技術力と顧客との信頼関係をベースに、社会的ニーズの変化や技術の進歩に対応した新しいプラント、機械設備などの建設工事を積極的に手がけています。そして、その中から数多くの需要が生まれ、新規事業として成長していくものも多数あります。近年では、IGCCの実証設備建設工事をきっかけに、福島復興プロジェクトの一環として勿来IGCCの石炭ガス化複合発電なども手がけています。又製鉄関係では粉砕された低品位石炭、低品位鉄鉱石、バインダーを練り合わせ、成型し乾留した、金属鉄を含有するフェローコークス設備の電気工事に携わりました。これは製銑プロセスにおけるエネルギー消費量とCO2排出量を約10%削減する新しい技術です。様々な新規プロジェクト工事に参画し、環境問題に配慮した設備や、再生可能エネルギーに関する事業として、太陽光発電所建設や水素事業など将来を見据えた事業を展開することで、新たなる可能性を広げていくことです。

 


関東総合センター水素発電実証モデル設備建設

当社の主力事業である電力業界においては、政府からのカーボンニュートラルを目指す宣言を受け、火力発電所では、水素発電技術の早期確立を目指すと共に、石炭火力のアンモニア混焼率の向上、専燃化を進める方針が出されました。当社としては新たな技術の実装化工事を確保するための技術取得や、水素を活用した新分野、新規顧客など新事業への積極的な取り組みが必要と考え、将来の新たな取り組みに向け、当社関東総合センターに、グリーン水素発生設備のモデルプラントを建設し、技術の取得、人材育成を行います。

脱炭素社会に向けての新たな取り組み

水素発電実証モデル設備建設 竣工

弊社関東総合センター(※1)に水素発電実証モデル設備を建設しました。「SDGs未来都市」として指定された市原市内でも初の取り組みとなります。
(※1:所在地:千葉県市原市八幡海岸通20番1)

本設備は、「水素社会の実現に向けたロードマップ」に基づき、自社敷地内で再エネ由来のグリーン水素(※2)を製造し、併せて水素ステーションを導入することにより、当該水素を供給するインフラ整備を行い、水素を製造・貯蔵・運搬する地域水素サプライチェーンの社会実装を目的とし、新たな事業を開拓するパイロットプラントです。
なお、本設備は環境省の「脱炭素社会構築に向けた再エネ等由来水素活用推進事業」の補助を受けて建設したものです。

(※2:グリーン水素とは、再生可能エネルギーなどを使って、製造工程においてCO2を排出せずにつくられた水素のこと)

関東総合センターシステムフロー

実証内容

自社所有のFCV、FCFLの燃料として使用しながら、各設備の実行率、自然環境への影響度など各種データを取り、費用対効果の検証を行い、様々なモデルパターンを構築します。

実証終了後の利活用

実証終了後の利活用

本実証設備を活用して、高圧水素配管の溶接技術の取得、並びに高圧ガス保安法に基づく資格取得と実務経験の取得を推進します。また、水素の本格的な利活用が期待される“2030年”を視野に入れ、再エネ由来の水素を供給するインフラ整備、水素を製造・貯蔵・運搬する地域水素サプライチェーンの社会実装を目的とし、本実証設備をモデルプラントとして様々なプランニングを行い、市場展開を図っていく予定です。

2022年7月13日(水)、弊社関東総合センターにて竣工式が執り行われました。

 

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