日本建設工業は、戦後間もない昭和23年から火力発電プラントの建設工事
に携わってきました。以来、電力会社の事業用発電プラントを主体に、工場内などに設置される産業用発電プラントの建設工事や保守点検、補修工事を広く手がけてきました。
火力発電プラントは、大別して石炭、石油、天然ガスを燃料に、発生した熱エネルギーでタービンを回し、発電機を回転させて電気を発生させます。当社は、その火力発電プラントの中で、主要機器であるボイラ、タービン、発電機、集塵機及び付属設備の据付工事や諸試験工事の計画から施工、そして保修・点検までを一貫して担当しています。
全国に広がる様々な種類の火力発電プラントの建設、保守メンテナンスを手がけてきた当社は、日本屈指の工事会社として顧客の皆様から厚い信頼をいただいています。
東日本大震災以降、電力の安定供給の主体を担っているのは火力発電です。火力発電プラントの安定的な運転が社会を支えているといっても過言ではありません。そのため、火力発電プラントの大型の改造工事や新規建設プロジェクトも増えています。
当社は、これまで培ってきた火力発電プラント工事における豊富な経験と先進かつ確かな技術で時代の要請に応え、社会に貢献していきます。
ボイラの据付工事の実績は175缶を超え、その保守・点検・補修工事に至るまで幅広く手がけています。近年は、コンバインドサイクル発電(ガスタービンと蒸気タービンを組み合わせた発電方式)で使用される排熱回収ボイラの据付工事も増えています。
発電用タービンには、蒸気タービンとガスタービンがあります。当社は、発電設備の中核として高い施工精度が求められるこのタービンの据付工事において、容量1MWから900MWまで90基を超える実績を有しています。
東日本大震災以降、産業界では自らの事業所への電力の安定供給のため、新たに自家用発電設備の建設を進める企業が増えています。当社は、長年にわたり培ってきた火力発電プラント建設における施工技術やノウハウを活かし、石炭ガス化複合発電をはじめ、最新のガスタービン、排熱回収ボイラなどを導入した高効率の自家用発電設備の工事実績を積み上げています。
火力発電設備において、発電効率が高いことから近年主流となっているのがコンバインドサイクル発電です。この発電方式では、従来の火力発電よりも同じ量の燃料でより多くの電力をつくることができます。当社は、こうした最新悦のコンバインドサイクル発電設備の建設工事にも積極的に参画し、実績を残しています。
当社は、工事を手がけた全国に広がる8か所の事業用火力発電所内に自社の作業所を常設し、建設や保守点検、改修工事などにあたっています。また、作業所からの出先出張所として数多くの現場を持っています。こうした地域に密着した体制のもと、定期点検工事はもとより、緊急に発生する工事に対しても迅速に対応することで顧客から高い信頼を得ています。火力発電プラントにおける工事需要が高まる中、当社は複数の発電プラントの大型改造工事をはじめ、新しいプラントの建設工事プロジェクトも進行させています。
電力の自由化を背景に、3.11以降の電力供給の逼迫化を大きな契機として、企業が自社の工場内に自家発電設備を設ける事例が急増しています。事業用発電プラントと比べて比較的小規模なこうした産業用発電プラントでは、プラントの一式発注が多く、基本計画から携わるケースが増えています。当社は、火力発電プラントの建設工事で培った豊富な技術やノウハウに加え、自社の電気・機械グループの技術力も活かしてこうした要請に応え、産業用発電プラントの建設工事実績を増やしています。