火力部は、原子力発電所を除く、事業用・自家用等の化石燃料による発電設備(汽力・ガスタービン)の主要設備や環境対策設備全般の据付及びこれらのメンテナンス工事を行っています。又発電設備以外では製鉄工事や化学などの一般産業機械設備やテーマ
パークのアトラクション等の据付工事も行っています。
工事は、機械設備に関する機器全般を施工していますが、近年は環境に配慮した設備も重視されており、今後、化石燃料に変わり水素等の燃料転換を見据えた自社実証設備を設置するなど将来の工事に向けた準備を行っています。工事施工に関わる全員が安全・安心を第一に意識を持った行動で工事に取り組んでいます。
当社が施工する発電設備の多くは全国の臨海工業地帯に立地されており、プラントのスケールの大きさに圧倒され、その中で働く醍醐味を感じながら工事完了後には大きな達成感を味わうことが出来ます。また、休日には全国各地で旧所・名所巡り、海の幸を味わうことが出来、食通には嬉しい環境です。
工事を遂行するために、各種規格、基準、指針に基づく詳細な施工計画の作成や工法の改善や新工法の開発を行い、現地工事では計画に沿った施工管理で安全・品質の確保と工事進捗や収支の管理及びこれらのフォローを行っています。又国内外でエンドユーザ―を含めメーカーや電力子会社等に工事計画や施工のアドバイスを行う技術派遣も行っています。
派遣される技術員を含め全社員には各種資格取得や職能教育・派遣前教育を行い技術のスキルアップを図っています。
原子力部は、原子力発電所や研究所をはじめとする原子力施設の主要設備据付工事やメンテナンス工事、テロ・災害対策工事等を行っています。数百トンの大きな機器から直径ミリのパイプまで、取扱うものは多岐にわたります。
原子力発電所の仕事は社会的に注目度が高く、不祥事や災害・不適合等わずかなほころびが後々国際社会から信用を失うような大きな問題へ発展することもあり、工事に係わる全員が危機意識を持って行動することが求められます。
工事をやり遂げるために最適な工法・設備・期間・人員・予算を細かく検討・計画を行います。現場でその計画に基づいて工事を進めていきます。
工事の会社ということで機械相手の仕事と思われがちですが、実際は人を相手にすることが多い仕事になります。『顧客・同僚・協力会社』の方々と強い信頼関係を結び、チームプレイで作業を進めて行きます。作業ステップ毎に決められた検査やチェックがあり、進捗や収支等の管理を行うことも大事な仕事です。
仕事柄、全国へ赴くことになりますが、テレビでしか見たことのなかった名所を巡り、そこでしか食べられない美味しいものを食べ、地元の方々との交流を深める事が至福の時です。
電気・機械部は、原子力発電所、火力発電所以外の機械工事、電気計装工事を行っています。工事の種類は幅広く発電所の電気工事、交通インフラ、上下水道などの公共設備、研究施設の工事を行っています。その中でも特異なものは、理化学研究所や放射線医学研究所、JAXA、実車風洞設備などがあげられます。また、元請会社の立場で仕事をすることも多く、様々な経験を積むことが出来ますが、その反面責任感を強く感じることもあり、やりがいと、完成した時の達成感は大きいものがあります。
電気・機械部の拠点は東京(本社)・神戸(支社)・水島の3か所です。
発注図書に基づき配置計画、配線計画、各種計算を行いそれを図面化します。その資料を基に現地工事を行い試験調整まで一貫した業務を行います。現地工事では工程進捗管理、予算管理、出来形管理、安全品質管理を行う事から、高いスキルが要求されます。又重粒子や陽子線の加速器を設置する際は、超精密アライメントをレーザートラッカーで1/100mmまで計測する技術も持っています。
建設管理部は2009年7月に新たに新設されました。設立当初の目的は、原子力の大型建設工事の開始を見据え、建設対応社員の育成と確保、資材部をサポートし建設工事向けの協力会社、資機材等の購入・整備を行っていくことにありました。
2011年3月11日の東日本大震災による事業環境の変化に伴い、建設管理部の位置づけも変化致しました。
2013年4月に建設管理部の下に見積管理センターを設置し、工事実績の収集と原価積算に必要な各種単位等の指数を整備し、原価見積の作成と各部が作成した原価見積の妥当性の確認を行っています。
原子力部、火力部、電・機部の社員を各部へ相互に派遣する事で新たな工事への対応力が磨かれ個々のスキルアップに繋がり、社員の質と量を確保出来るよう部署間の界面活性剤の役割を担っています。(社員調整会議など)
建設管理部所属の社員は3現業部署間で、主に施工管理業務に従事しています。
仮想仕様書からの物量の洗出し、洗出した物量から施工人員算出、勘定科目毎の金額の積算等の原価見積作成作業を、各部署からの参加者(事技5級と6級社員)を班分けし、共同で行う事により原価見積作成の能力と人事交流を行っています。
個別タスク案件の幹事部署として、建設工事並びに大型改造工事等のタスク案件として取り上げられた工事の収支、工事進捗などの報告をサポートし、現場運営が滞った場合の早期支援出来るようにしています。